私は2020年11月から教室を主宰しています。科学的な視点で疾患を理解し診療に活かすこと、患者さんに温かく接すること、後輩皮膚科医や学生への教育を厭わないこと。教室員全員にこの3つの約束事を徹底してもらい、診療と教育の質を担保します。さらにその中から世界に通用するphysician-scientistを育成し、研究成果を発信したいと思います。

個々の患者さんの背景、状態やニーズに合わせた適切な皮膚科診療を提供したいと考えています。また、皮膚科診療に基づいた疑問を臨床研究や基礎研究において解決し、将来の新たな検査法、治療法の開発に寄与したいと考えています。

皮膚にあらわれる様々な現象に幅広いアプローチを駆使して関わり、患者さんと一緒に悩みや不便を解消してゆくことに、大変なやりがいを感じています。

良い臨床医になるには病理への理解が必要だと思っています。皮膚病理は時に難しいこともありますが、若手医師に皮膚病理の面白さ・魅力を伝えていきたいと思っています。レーザー治療においては、少しでも患者さんの負担が減るように、最適な治療を心掛けています。

自分がアトピー性皮膚炎だったこともあり、幼少時から皮膚科に馴染みがあったことが、皮膚科医になった大きな理由です。皮膚疾患が精神的ストレスになることは身をもって経験しているので、皮膚疾患で悩む患者さんの苦痛を取り除きたいと、奮闘しています。