研究案内

乃村俊史チーム

遺伝性皮膚疾患（特に魚鱗癬と掌蹠角化症）の病態解明と治療法の開発

乃村チームでは、魚鱗癬や掌蹠角化症を切り口に、遺伝性疾患全体の発展に繋がるような研究を志向しています。現在は、長島型掌蹠角化症の病態解明、ichthyosis with confettiでみられる自然治癒機構の解明、変異フィラグリンmRNAの分解機構の解明を中心に研究しています。遺伝性疾患の診断や治療を前進させるような新しい科学的知見を得ることを目標に、チームのメンバー全員で力を合わせて頑張りたいと思います。メンバーの人数は少ないものの、臨床教室としては珍しく基礎研究者2名が在籍しており、強力に研究を推進しています。つくばオリジナルの面白い研究成果が次々に出ていて、その成果を論文化しているところですので、ぜひ楽しみにしていただければと思います。そして、患者会（魚鱗癬の患者会、掌蹠角化症の患者会）との連携もさらに密にし、患者さんに直接的に役立つような活動を今後も継続していきたいと思っています。

中村貴之チーム

皮膚腫瘍や化膿性汗腺炎の原因や機序の解明

皮膚腫瘍や化膿性汗腺炎などの皮膚疾患について、主に動物モデルを用いた研究に取り組んでいます。日常の皮膚科診療の中で抱いた素朴な疑問を出発点とし、その原因や機序を解明することで、臨床に還元可能な知見を得ることを目指しています。研究室のメンバーは少人数ではありますが、互いに協力しながら、意義のある研究成果を積み重ね、国内外に発信していきたいと考えています。