女性医師・子育てプログラム

仕事をしっかりやりながら出産・育児もきちんとやりたい、どうやって両立させたら良いのか、と考えている方が多い事と思います。そのような方にとって、皮膚科、さらに言えばこの筑波大学皮膚科はgood choiceです!

皮膚科診療においては外来診療が占めるウェイトが高く、勤務時間がフルタイムでないから、当直や夜遅くまでの勤務ができないから、という理由で実施できない診療技術は多くありません。子育てをしながらでも、単なるアルバイト、パートとしてではなく、フルタイム医と比べても外来診療の部分では引けをとらない技量を発揮する医師として活躍できる可能性が高い診療科です。

皮膚科は女性が多い診療科で、近年の日本皮膚科学会の新入会員の7 割が女性です。日本皮膚科学会は「皮膚科の女性医師を考える会」http://www.dermatol.or.jp/about/jyosei-ishi.htmlを設けて精力的な取り組みをおこなっています。私たち筑波大学皮膚科は、女性医師の育児との両立などに関する取り組みに関しては他大学の皮膚科に決して引けをとらず、おそらくかなり高い水準であろうという自負があります。 その基盤として、男女を問わずに後期研修医(だけでなくその後の医師達も)と定期的に面談等で意思の疎通をはかり、勤務先となっている関連病院とも密に連携し、勤務する医師、勤務先の医療機関、各所の皮膚科を受診する患者さんがトータルでハッピーになる方法を常に考えています。 そのような中で当然、女性医師の子育て支援の取り組みは重要なポイントです。

  1. いつご懐妊なさるかは各人のお考えと天の配剤にお任せしており、指導医がどうこう言うことはありません。
  2. ご懐妊の報告を受けた時、即時に心から「おめでとう」と言える診療応援体制の準備をしています。
  3. プライベートと適切なバランスで両立しながら研修や勤務で力量を発揮するための勤務体制について、様々な取り組みをおこなっています。

十分とは言えない皮膚科医数で茨城県の医療を支えている実情から、産休や育休の間にまったく同じ医療サービスを提供できるようにすることは困難ですが、人員配置を総合的にマネジメントすることで産休、育休はもちろん、急な切迫流早産での休職でも最低限の医療サービスの提供が継続できるよう、可能な限りの体制を準備しています。  ご懐妊がわかった時点から密に意見を交換し、スムーズな産休の取得、育休を介してのスムーズな現場復帰の準備を進めます。育休からの復職にあたっては、勤務時間や内容について相談を重ね、持続可能な形でその医師が持つ能力を地域に提供し、その医師の能力も向上し続けられるように調整しています。単なるアルバイト、パート勤務の紹介はしておりません。もちろん、専門医取得前であれば、専門医取得をあきらめることがないようサポートしています。